宝塚と本を愛する図書館員のブログ

宝塚歌劇団と本、ときどきアート。宝塚作品の原作にハマりがちです。

【星組】モアーダンディズム初日の感想

前回の続きです。

【星組】柳生忍法帖の初日感想 - 宝塚と本を愛する図書館員のブログ

 

幕間にロビーをフラフラしていると岡田先生がいらっしゃいました。スーツにハットをビシっと決めて最高にダンディー
この人なら愛月さんの退団を任せられる!と誰目線か解らない事を思い、いよいよレビューのはじまりです。

男役を愛し男役に愛された愛月さんの白軍服

この前が中詰で、愛月さんも出てらっしゃるのです。
なので場面の初めに水色軍服を着た若手士官たちが歌って場を繋ぐのですがまぁまぁ長い。
けれど、焦らされるほどに期待が高まります。

そして愛月さんが白軍服で現れた刹那、周りの方全員オペラあげていました。視聴率100%。

礼さんが稽古場レポートで言っていましたが、これが愛月さんの本職なんですよね。
めちゃくちゃ眩しいです。品がすごいです。愛月さんの前世は本当にどこかの国の王子様だったんだと思います。

普段の生活でこんなに美しいものを目にすることはないので、宝塚は本当に現実と切り離された夢の世界だなと実感させられます。
そうして、私はこういう宝塚の夢夢しい部分が好きなのだと。

そして愛月さんの隣には水色の軍服を着た天華さんと極美くんが。心底トイストーリーに出てくる緑のヤツみたいに目が3つ欲しくなりました。
見どころが多く忙しい場面ではありますが、極美くんの軍服は見ないと損しますのでどうにか見て下さい。

 

ダンディズムシリーズの名場面たち

今月はスカイステージでダンディズムシリーズを一気に放送していて、それらを履修してから初日を迎えたのでプロローグであの歌を聞いたときは感動しました。ダンディーダンディーというあの曲大好きです。

キャリオカも良すぎて体感30秒くらい。

ただ、ここまでは他の組でやってもイケるんじゃないかな、という感じではあったのですが「ハードボイルド」を見てそんな考えを持ったことを大反省。
礼さんはVERDADでまた成長したと言われていますが、歌が何というか想像の上をはるかに超えていく上手さで。
「俺が抱きお前が抱く」というすっごい歌詞のあの曲を完璧に我が物にしていました。
「オォィ!」って掛け声がまた格好良くて、もちろんダンスもすごくて、あんな可愛いいお顔でダンディズムまでこなしてしまう無敵の礼真琴。
礼さんにはあまり生き急がなくていいよ、って言いたくなりますね。できるだけ長く在団して欲しいというのが全ヅカオタの総意ではないでしょうか。

あとは、ハードボイルドの冒頭が瀬央さんと綺城さんのタンゴだったんですが、2人ともダンスの方ではないにせよ「こんなに?!」とびっくりするくらいぎこちなく、初日って感じがしました。
2人とも一生懸命で可愛かったです。

最後はアシナヨ

今回はダンディーがテーマということ、そして愛月さんの退団公演ということで、舞空さんの出番が少なめな感じでしたね。

いつも2人で爆踊りするデュエットダンスも3人での場面となりました。

まず礼さんが「アシナヨ」を歌いあげます。
愛月さんのお芝居での役が「芦名」だったので「アシナヨ」という音に妙に反応してしまいました(笑)

それから愛月さんの歌をバックにトップコンビのデュエットダンス。
そして最後は3人でご挨拶。愛さんファンの方々は嬉しかったんじゃないでしょうか。

礼さんと愛月さんの相性が本当に良かっただけに、これが最後なんてつくづく残念です。

 

階段降りはほぼ順当

ここにきてエトワールが有沙さん。歌はお上手ですが別箱ヒロインを重ねた後に今さらエトワールをしなくても…
ここは若手にさせてあげても良かったんじゃないかと思いましたが、星組は若手娘役さんをなかなか抜擢しませんね。


階段降りは

小桜 極美

天華 綺城

瀬央

愛月

舞空


お芝居で目立っていた天飛くんですがレビューでは他の下級生と変わらぬ扱いで、真ん中降りならずでした。
この辺はしっかり学年順なんですよね。
極美くんが天華、綺城を抜くというような事もなかったです。

そもそもレビューでは歌をもらっていたのが瀬央さんまでで、綺城さん以下はほぼバックダンサーに徹していた感じなので、ちょっとそれは残念でした。

ファイヤーフィーバーでは縣くんメインの場面があったし、綾さんも朝月さんと真ん中に立つ場面があったので。

まぁ、愛月さんそっちのけで若手の場面バンバンの方が闇を感じるので今回は仕方ない。次に期待したいと思います。